2022年11月12日、第32回埼玉県産業教育フェアの一環で「リテールマーケティング・コンテスト(リテコン)」が開催された。
本コンテストはリテールマーケティング(販売士)検定を学ぶ商業高校生が日ごろの学習の成果をクイズ形式で発揮する大会。日本販売士協会、日本大学商学部(岸本徹也教授)、埼玉県立浦和商業高校などによる「リテコンソーシアムin埼玉」が主体となり2020年度から実施している。
今回の大会には、埼玉県内から8校20名の高校生が参加。クイズの作問、出題、解説は日本大学の岸本徹也教授(日本販売士協会参与)のゼミでマーケティングを学ぶ大学生が担当。3級ハンドブック等の内容を身近な事例を交えた設問と解説で、販売士を学ぶ面白さを高校生に伝えた。スマホアプリを活用した早押しから、チームで話し合いながら解答をつくる最終問題まで、高校生も楽しみながら参加した。
コンテスト終了後、来賓として参加した文部科学省の田中圭・教科調査官が講評を行った。日頃の授業と異なり「楽しかった」という高校生の感想を受けて、「今日大学生が準備してプレゼンしたように、皆さんも自分たちでテキスト数ページを予習すれば、同じように楽しく学ぶことができる」「ドラマ『ファーストペンギン』のモデルとなった女性経営者は商業高校出身。簿記や情報の知識は将来AIで処理できるようになるが経営は違う。企業で活躍するためにマーケティングを学ぶことは大切」と語りかけた。
(参考)
日本商業教育学会でリテコンについて報告