人気店なのになぜ閉店?

私のよく行く街のレストラン街に洒落たバールが数年前にオープンしました。他の店はレストラン街にありがちな大手チェーン店のとんかつ屋やうどん屋なのですが、ここは地元の歓楽街で数店舗を出す若手経営者のバールなのでどことなく異彩を放っています。例えば装飾もアパレルショップのようにお洒落でランプシェードに麻布を掛け、紫陽花のドライフラワーを天井から吊るし、キャンドルを何十本も飾るというセンスの良さが光ります。メニューも魅力的でいち早く地域のクラフトビールを導入したり日本産のワインをそろえたり、食材も○○村○○さんというようにこだわりが伝わります。「今日はこれを頼んだけど、次はこっちにしてみよう」とか「あなたのワイン、ちょっと味見させてね」などと友人との会話も弾みます。こんな様子なので昼も夜もお客の姿があり店は流行っている印象でした。
ところがこの店が閉店してしまったのです。
 
<このエッセイは、会報「販売士」の連載企画「女性視点の店舗づくり」の20回目です。
以下は、会報「販売士」2019年12月号をご購入のうえご購読ください。>
販売士のための情報誌 会報「販売士」の詳細はこちら
 
 

商業コンサルタント
島村美由紀

SC開発や業態開発を手掛け、札幌ステラプレイスとパセオのMDコンサルティング、ラゾーナ川崎プラザ、福岡ソラリアプラザ、川崎アゼリア、東北自動車道羽生PAや大手百貨店業態改革に関わる。消費者分析を得意としセミナー講師、雑誌執筆も多い。
近著に「30歳から自分を変える小さな習慣」(プレジデント社)「仕事感性術」(産業編集センター)。
 
ブログ:https://ameblo.jp/rass-associates/
HP:http://rass.co.jp/
 
 

著書


プレジデント社「30歳から自分を変える小さな習慣」
 
20代は若さで頑張れる仕事ステージですが、30代は質が求められ力量が問われる仕事ステージへと変化をします。その実りある30代を迎えるための働き方や暮らし方の日常的なヒントを満載した若い人のための一冊です。

 
 
 


産業編集センター「感性仕事術」
 
考えた事や感じた事を上手に分かりやすく人に伝えるためには思考のステップを踏んで
ロジカルな組み立てができると仕事がスムーズになります。また何かを感じる事や想像できる力を持つことで発信力のある人材にもなれます。その能力の磨き方を本書の中で丁寧に紐解いた一冊です。