TikTok販促基本のキ(1)

TikTok(ティックトック)は、10代に人気の高い15秒までの短い動画が投稿・閲覧できる動画共有アプリだ。TikTokを企業が販促に使うことはできるのか。使うならどのような方法があるだろうか。初回はサービスやユーザーの特徴、企業による販促の種類について解説したい。

10代に圧倒的人気を誇るTikTok

TikTokは中国のバイトダンス社が運営する動画共有アプリだ。2018年にはiOS版アプリのダウンロード数4580万回を記録して世界1位となり、世界全体での累計ダウンロード数は8億と言われる。日本での月間アクティブユーザー数も950万人に上り、今一番勢いのあるアプリの一つとなっている。上戸彩さんと小芝風花さんのテレビCMを見たことがある人もいるだろう。
流行の音楽が自由に利用でき、音楽に合わせたリップシンク(口パク)動画などが多数投稿されているのが特徴だ。スマホだけで撮影し、簡単にクール、あるいはユニークな加工ができる。他のユーザーの真似をしたり、流行の振り付けを真似すればいいので、撮影の敷居も低め。
気に入ったアカウントはフォローしたり、コメント、「いいね」などで交流することも可能だ。
ICT総研の「2018年度SNS利用動向に関する調査」によると、昨年までランキングに入っていなかったTikTokの利用率が7.1%と急増。SNSの利用時間について1年前と比較したところ、TikTokは合計72.0%が「増えた」「どちらかといえば増えた」と回答している。
App Apeの調査によると、2018年3月時点での男女別ユーザー分布は10代男性が21.3%、10代女性が18.6%と10代に圧倒的人気があることがわかる。10代にアプローチしたいなら、見逃せないアプリなのだ。

ローティーンが「バズりたい」「友だちと」投稿

<このエッセイは、会報「販売士」の連載企画「販促に使える!SNSビジネス活用講座」の19回目です。
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ITジャーナリスト
高橋暁子

書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。
『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)他著作多数。
NHK『あさイチ』『クローズアップ現代+』などメディア出演多数。元小学校教員。
https://akiakatsuki.hatenablog.com/
 
 

著書


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