長野販売士協会は9月7日、長野平青学園で日商キャリアアップ応援隊事業による講義を行った。
長野平青学園医薬サポート科の学生20名が受講。長野平青学園では従来からリテールマーケティング(販売士)を教育課程に取り入れており、3級養成講習会を実施中。年明けには団体受験実施も予定している。
講義では、医薬サポート科の島田学科長からガイダンス、長野販売士協会・仁井名会長の挨拶の後、長野販売士協会の木下浩司さん(登録講師、東京、神奈川にも所属)が「リテールマーケティング(販売士)ではどのようなことを学ぶのか?」と題して講演。販売士で学んだことと、食品流通に約30年携わってきた経験の中で、どのように身につけた知識を実務に活用してきたかを学生に説明した。

医療サポート科は医療事務、医療秘書など養成するメディカルサポートコース、医薬品登録販売者、ヘルス&ビューティーカウンセラーなどを養成する医薬品スペシャリストコースの2コースを持つ。医薬品スペシャリストコースは、現場実習を取り入れた「リアルエデュケーションシステム」が特徴。1年次から12か月間地元ドラッグストアで実習(有償)を行う。薬や健康または生活習慣に関するお客様からの相談に応えられるように幅広い知識・技術・カウンセリング能力を習得し、季節ごとの売り場の変化を体験することで、即戦力となれる「医薬品登録販売者」を目指している。医薬品スペシャリストコースは14年前の設立当初から、リテールマーケティング(販売士)検定を学習に取り入れている。1年次に3級養成講習会を実施、翌2月に受験するスケジュールである。ネット試験に移行した昨年度からは2月に団体受験を実施している。専門知識だけではなく、販売・接客に関わる幅広い知識を身につけることで、現場での実践力を高めることができる。実習での現場経験との相乗効果が期待できる。また、「販売士」検定取得は採用面接でもアピール材料となる。採用活動のスタートは早く1年次の3月1日。この時点では「医薬品登録販売者」の資格は取得できていないが、履歴書にかける資格として、「販売士」の意味は大きい。

受講した学生からは「販売の知識だけでなく、コミュニケーション力も鍛えられ、自分を高められそう。」「将来、販売に関わる仕事に努めたいと思っているので、検定の勉強を頑張ろうと思った。」「授業では聞けない実際の活用方法を聞くことが出来、良い経験になった。」などの声が寄せられた。

★参考:日商キャリアアップ応援隊事業の一般向けお知らせ記事
★参考:リテールマーケティングレポート・長野平青学園

長野平青学園での講義

2023年9月7日、長野平青学園での講義(奥が講師の木下さん)