日本商工会議所は6月20日、2024年度に実施した日商主催の検定試験のうち、リテールマーケティング(販売士)、日商簿記、日商PCの3検定における最優秀合格者5人を決定し、表彰式を開催した。表彰制度は1976年度から実施しているもので今回が49回目。また、2024年11月に開催した日商簿記の全国大会「日商簿記‐1グランプリ」の一般の部・高校の部の優勝校も表彰した。
今回、表彰されたのは、リテールマーケティング(販売士)検定1級の押野喬彦さん、日商簿記検定1級の川﨑成真さん、大場智幸さん、日商PC検定1級の安田直人さん、藤峰真帆さんの最優秀者5人と東京IT会計公務員専門学校大宮校、岐阜県立岐阜商業高等学校の6人のメンバー。表彰式では、日商の小林健会頭から賞状と記念品などが授与された。
リテールマーケティング(販売士)検定試験の最優秀者となった神奈川県在住の押野さんは、まいばすけっと株式会社に勤務し、昨年の受験時には横浜市内の2店舗の店長として、売上や売場の管理から、競合店の調査、従業員の教育やシフトの調整、設備や備品の維持管理等を担当。今年6月からは営業企画部に栄転し、資格取得の経験、学習の成果を生かしつつ、日々の仕事に取り組んでいる。
勤務先企業で「販売士」の資格取得を推奨していたことから、日々の業務に重なる内容も多い2級の取得後に、連続休暇を利用して、1日当たり10時間、合計60~70時間程度集中して学習。就寝前や起床直後の復習による記憶の定着を意識しながら学習を進め、見事に1回の受験で最高得点による合格を果たした。「1級の学習内容は、広く、深く物事を考える大きな土台になったと感じています」と振り返る押野さん。「公認会計士や中小企業診断士などにも興味があるため、他の資格取得にも挑戦したい」と今後の抱負を語っている。
【リテールマーケティング(販売士)検定試験】
2024年度受験者数は1~3級合計で約1.6万人。1級の実受験者数1010人、合格者数184人(合格率18.2%)
商工会議所の検定試験「販売士」https://www.kentei.ne.jp/retailsales
まいばすけっとhttps://www.mybasket.co.jp/