資源エネルギー庁はこのほど、政府の省エネルギー・省資源対策推進会議省庁連絡会議が決定した「夏季の省エネルギーの取り組みについて」を公表した。毎年、夏と冬に、政府、地方公共団体、事業者、国民などに取り組みを呼び掛けているもので、2025年度も、夏季の省エネの取り組みについて実施主体ごとに「国民一人一人の理解と行動変容の促進」「産業界(関係団体、関係業界等)、地方公共団体、NPO等に対する周知および協力要請」「政府としての取り組み」として具体的な対策等を提示。省エネポータルサイトに掲載した夏季の省エネ・節電メニュー、リーフレットなどの活用を呼び掛けるとともに、政府自らも率先して、冷房中の室温の適正化や照明の削減などに取り組むことなどを明記した。
 国民向けには、デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)の推進、家電製品の省エネ性能カタログによる情報発信やWEBシステム「しんきゅうさん」の活用による買い換え促進、新築住宅のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化、既存住宅の断熱リフォーム、省エネ家電への買い換え促進などの対応を提示。産業界、地方公共団体などに対しては、「住宅・ビル等の省エネルギー対応」「エネルギー消費効率の高い機器の選択・購入」「機器の効率的な使用」「工場・事業場における省エネ法に基づくエネルギー管理の実施」「自主的な省エネルギーの取り組みの推進」「電力需給の状況に応じた対応やディマンドリスポンスへの取り組み」「省エネルギー診断の活用」「運輸分野における省エネ法に基づくエネルギー管理の実施」「公共交通機関の利用促進」「エネルギー消費効率のよい輸送機関の選択」「エコドライブの実践」「ISO50001の導入検討」「省エネルギーに資する事業活動の合理化及び従業員等の意識向上」などを要請している。
 詳細は、https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/government/shouene_torikumi.htmlを参照。