滋賀県販売士協会は18日、設立10周年記念式典を大津市内の琵琶湖ホテルで開催し、会員など地元事業者、全国の関係者ら約40人が出席した。冒頭、あいさつした同協会の河本英典会長(大津商工会議所会頭・滋賀県商工会議所連合会会長、綾羽株式会社社長)は、協会の諸事業について新しい時代に合わせた「スクラップ&ビルド」の必要性を強調。来賓を代表して祝辞を述べた日本販売士協会の大島博会長(東京商工会議所副会頭、日本商工会議所特別顧問、株式会社千疋屋総本店社長)は、「販売士・地域企業・商工会議所の三位一体運営」を掲げて活発に事業を展開している滋賀県販売士協会の活動を高く評価するとともに、全国の販売士協会との更なる連携強化を呼び掛けた。
基調講演ではびわ湖放送株式会社の西川忠雄社長が登壇し、「人と地域を結ぶびわ湖放送」をテーマに講演。県内の情報をこまめに集めてタイムリーに届ける取り組みや、びわ湖の自然と共生してきた人々の暮らしや文化の魅力を紹介する、地元FMとの共同制作番組「琵琶湖まんだら」などを紹介した。
河本会長と大島会長によるトークセッションでは、デジタル化等のビジネス環境の変化に対応した販売士制度の在り方、企業において高く評価されている販売士資格の見える化、広報の重要性等について、会場を巻き込んで活発な意見交換が行われた。日販協の大島会長は、20年以上にわたり、自社の新入社員全員がリテールマーケティング(販売士)検定を受験している経験を踏まえ、接客等の知識や技術の向上はもちろん、「指示待ち」社員が減る、早くから活躍できる、仕事の楽しさを知る等の変化を実感していることを強調。社員の販売士資格取得のメリットを、経営層や商店街等で活躍する個人事業主にアピールすることの必要性等を指摘した。
滋賀県販売士協会https://shiga-hanbaishi.com/