一般社団法人日本販売士協会では、2023年度日商キャリアアップ応援隊事業を実施している。同事業は、商工会議所法に基づき、産業人材の育成を目的に実施されている「商工会議所の検定試験」の普及振興を図るため、大学、高校等教育機関内で講義を行うもの。リテールマーケティング(販売士)検定に関する講義等が6月、滋賀県販売士協会、東海販売士協会等により開催された。

1.滋賀県販売士協会×滋賀県立大津商業高等学校
大津商業高等学校では、昨年度に続き滋賀県販売士協会からの講師派遣による「チャレンジ講座」(3級養成講習会)の開催を予定している。本講座のガイダンスのため6月6日、総合ビジネス科2クラス計78名に対して2回の授業を行った。検定概要、販売士有資格者の事例紹介の後、滋賀県販売士協会の長谷川理事から販売士検定の内容を解説、その後、佐々木専務理事から滋賀県販売士協会の案内、受講生の声の紹介等を行った。生徒から「い色々な分野で役立ちそう」「どんな勉強をしたら合格できるか知りたい」と声が寄せられた。
同校では資格取得にとどまらず、県内企業・商工会議所を会員とする滋賀県販売士協会とともに、ビジネスの実務・現場に触れる機会を生徒に提供したいと考えている。

2.東海販売士協会×東海学園大学
東海学園大学経営学部の4つのゼミに所蔵する3年生48名に対して6月14日、東海販売士協会の後藤靖治理事(中小企業診断士)が講義を行った。後藤氏は海外を含む営業等のビジネス経験と1級販売士・中小企業診断士の技能を活かし、プロモーション開発コンサルタントして活躍している。前半で「販売士」資格の概要を伝え、後半で販売士の知識を活用した実体験を交え、グループワークを取り入れながら販売士の魅力を伝えた。3級ハンドブック現物と自らの手がける商品「茶うどん」も持参。コミュニケーションをとりながら学生の意欲を引き出す講義となった。学生から「社会に出て役立ちそうだし、今のバイト先でも使えそう」と声が寄せられた。

3.川崎市立幸高等学校×日大岸本ゼミ
同校では、8月夏休期間中に日大岸本教授ゼミ生による3級養成講習会を開催する。同講習会のガイダンスのため6月7日、学年集会の中で説明を行った。販売士検定の認知度はゼロに近い状態だったが、実施の結果、生徒の関心を高めることができた。「(リテールマーケティング(販売士)検定について)初めて知りました。学生でも勉強・受験している人がいることを知り、今からでもできるんだと驚きました。講習会では大学生と一緒に勉強できることを知り、興味が高まりました」と声が寄せられている。

★参考:日商キャリアアップ応援隊事業の一般向けお知らせ記事

東海学園大学での講義

2023年6月14日、東海学園大学での講義(奥が講師の後藤さん)