日本販売士協会は9月25日、千疋屋総本店、明治大学、日本大学とともに、明治大学リバティータワー教室において「千疋屋総本店に関する研究報告会」を開催した。

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本研究事業は、大島博会長、明治大学商学部・菊池一夫教授(日本販売士協会参与)、日本大学商学部・岸本徹也教授(〃)のご発案により、両教授のゼミでマーケティングを学ぶ大学生に理論と実際のビジネスのつながりを習得する機会を提供するとともに、千疋屋総本店の新たなマーケティング戦略検討の参考とすることを目的に実施された。
明治大学3チーム、日本大学2チームが本研究事業に参加。7月23日に開催された大島博会長(千疋屋総本店社長)による同社のブランディング戦略等に関するレクチャーと研究テーマの提示、質疑応答を皮切りに調査研究をスタートした。9月25日の報告会に向けて、各チームは千疋屋総本店のご協力を得て、アンケート調査、本店支店調査等を行い、提案を準備してきた。

研究報告会では、大学生5チームが10分間で提案内容をプレゼンテーションした。いずれのチームもデジタル世代の感性を活かしつつ、実地調査、インターネットやインスタグラムを活用した定量調査など充分な調査研究を踏まえた具体的な提案を発表。発表後には、報告会に参加した大島博会長、千疋屋総本店・黒田稔営業本部長、神崎学店舗統括部長から、提案内容をより現実的なものとするための視点など的確なコメントが寄せられた。また、学生間でも活発な質疑が行われた。

全チームの発表後、大島博会長から「各チームの提案発表に共通する価値観の変化を感じた。最近の消費傾向はもの重視から体験や思い出作り重視に変化している。品質はもちろん大事だが、当社もブランドパーパスを「日本の果物を最高の形で届けることで人と人とのかけはしにする」とリニューアルしている。人の存在、人と人の関係がより重要な時代になっていくと若い皆さんの提案を聞いて改めて感じた。5つの提案を社内で検討し、できるものは実現、反映をしていきたい。皆さんの努力に感謝したい」と総括コメントがあった。

両大学の学生からは、千疋屋総本店への感謝とともに、「他大学との交流を通じて研究手法や着眼点など参考になった、今回の経験を活かし、研究を深めていきたい」と感想が述べられた。