当協会会員による販売士制度普及振興の取り組み

2021年8月21日(土)~22日(日)に福岡市(オンライン同時配信)で開催された「日本商業教育学会第31回全国大会」において、当協会賛助会員(登録講師)で日本経済大学准教授を務める高見啓一氏が報告を行った。

図1

高見氏の報告のテーマは「生徒を育む地域連携の鍵は何か-『実践共同体』概念から見た学校内株式会社のアントレプレナーシップ教育を例に-」。同氏は、アントレプレナーシップ(起業家)教育(以下、EE)で商業科にスポットライトを当てて「商業科の復権」を目指したいという考え。
報告の中で、同氏は、商業科のEE は地域の企業や行政と連携した「商品開発」「販売実習」などの取り組みをしている例が多いことを指摘。EEによって生徒の課題解決力や起業への興味を伸ばしている事例として、学校内株式会社を設立している指宿市立指宿商業高校(鹿児島県)および岐阜県立岐阜商業高校の2つの事例を紹介、分析した。加えて、同氏は、これら2校は、商業科の定員充足に成功しており、連携先の企業や行政の成果にもつながっていて多くの取り組みがリピート・継続していると述べた。

図2

同氏は、現在、日本販売士協会広報委員を務め、同協会の事業や活動に関するさまざまな提案を行うとともに、同協会会報「販売士」での連載(「販売士アイドル」)を含め、特に教育機関へのリテールマーケティング(販売士)検定の普及促進活動に取り組んでいる。なお、同氏は、日本商工会議所の「検定推進アドバイザー」でもあり、販売士や簿記などの商工会議所検定試験の啓発に取り組んでいる。