日本販売士協会の事業・活動の紹介

 日本大学商学部において、2020年10月1から2021年1月21日の計15回、一般社団法人日本販売士協会の登録講師有志による「リテールマーケティング(販売士)講座」が開催されました。同学部には、同協会の登録講師である岸本徹也氏が教授として勤務されています。今回の講座は、岸本氏より、「販売士1級取得者、登録講師による実務経験に基づいた講義を実施することで、学生に実務と販売士資格のつながりを理解してもらい、さらに大学の流通・マーケティング科目の学修意欲の向上につながる講座としていきたい」との要望を受けて実現したものです。大学に趣旨をご理解いただき、日本販売士協会による「寄付講座」として実施しました。

 講座は木曜日に行われ、13時:講義開始、14時15分:問題演習、14時20分:解答解説、14時30分:終了という流れです。毎回の講座終了後、受講した学生は受講アンケートを提出し、これをもって出席として取り扱われます。
 講座を主管された岸本氏のほか、講義を担当した登録講師は、上澤彰氏、内村敬子氏、齋藤彰氏、宮川誠一氏、吉野史紀氏、私、木下浩司の6名です。さらに、登録講師ではありませんが、日本販売士協会会報誌への連載や各地販売士協会でのご講演などで日頃からお世話になっている日本経済新聞社編集局調査部次長の白鳥和生氏にもご登壇いただきました。

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 コロナ禍の影響で、大学キャンパスは基本オンライン授業の体制が続く中、講師もオンラインで登壇しました。普段、受講生の前でリアルで話をしている講師陣にとって、オンラインへの取り組みに必ずしも慣れてない中、いかにして画面越しに受講生に話を受け止めてもらえるか、不安を抱えつつ、模索しながらの講義でした。各講師には、それぞれの専門分野の話を土台にして、販売士の講義で学ぶ内容が実務でどのように活用されているかという話を熱く語っていただきました。

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 商学部を中心とする66名の履修生へのアンケートでは、「流通業界への興味が高まった」、「小売業の仕組み、新たな取り組みがとてもよく理解できた」、「販売士の試験を受けてみようと思う」などとのポジティブな感想が多く、期待していた効果が見受けられました。
 岸本氏からは、「こういう機会を継続して行っていきたい。また、他の教育機関と連携して、学生同士の交流などに広げていけたら良い普及啓発活動になるのではないか」とのご意見をいただきました。ご要望にお応えできるように、引き続き協力していく所存です。

(記事作成・画像提供:2019・2020年度広報委員 木下 浩司)