コセキ

入社の受験要件

―有資格者には手当―

日本商工会議所が実施している「小売商(販売士)試験」を積極的に活用して業績を拡大しているのが写真器材の卸・販売会社の「コセキ」(仙台市)だ。

同社は医療用エックス線フィルム・医療機器などを扱うメディカル部門、写真・カラー資材の卸売り部門、映像システム・OA機器部門、そして小売り部門の4部門から成り立っている。

創業は1946年で、50年を超える社歴を持つ。顧客は病院から一般顧客まで幅広い。商圏は仙台市を中心に東北6県に及んでいる。年商は133億円だ。コセキでは74年に小売商資格の効用に着目、取り組みを開始した。また、86年には、正式に社内制度として導入、テキスト代と受験費用は会社持ちとした。

同時に有資格者には手当を導入、3級には月3,000円、2級には同じく5,000円そして1級には10,000円を支給している。さらに96年4月からは、入社試験の受験要件として3級資格を保有することを条件とした。

同社では過去1年間に小売り部門で店舗を3店舗増設し、計14店舗とした。こうした積極路線が取れるのも、小売商資格者が社内に豊富にいるというバックグラウンドがあってこそだ。

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