「おいしかったから」の一言が生きがい

企業コンセプト…大切に摘み、大切にお届け

浜松市・宇津山製茶(株)

宇津山製茶(株)は、浜松市の舘山寺街道沿い・湖東団地入り口に立地し、銘茶の製造・販売を営んでいる。昭和4年4月に、現社長(代表取締役・宇津山哲夫氏)の祖父が創業した。

茶葉は、自園生産のもの(30%)および農家からの買葉(70%)を自社工場で製品化し、販売している。従業員9名のうち、店頭に3名、あとは製造等に従事している。明るい店内(売場面積79.2㎡)には、お茶のほか茶器、茶香炉、菓子等の関連商品がセンスよく並べられている。

同社取締役で現社長の実弟でもある宇津山茂さん(53歳)は、販売を担当しており、文字通り社長の右腕である。販売士2級資格は昭和49年の第1回の試験で取得した。浜松商工会議所主催の販売士養成講座で勉強して合格されたそうである。その後、浜松販売士協会が昭和55年10月に設立されたが、宇津山さんはそのときの設立メンバーの1人である。そして、平成6年度から9年度まで同会長を務め、現在も監事として協会発展のために尽力されている。

また、宇津山さんは、(社)日本茶業中央会認定資格の日本茶インストラクター資格を取得している。そして、店舗2階教室において、年2回、3月および10月に「お茶の入れ方講習」を実施している。また、随時・不定期に企業や婦人団体・同好会等で催される宇津山さんの「お茶の入れ方教室」は好評であり、ここでも販売士および日本茶インストラクターの資格が役立っているという。

宇津山さんは、「楽しく仕事ができるのが何より」で、「忙しいときが一番楽しい」と語る。繁忙期としては、新茶の季節である4~5月がピーク、次が中元・歳暮の時期とのこと。通販での進物品が売り上げの約20%を占めるが、その進物品を受け取った県外の方から、「“おいしかったから”と直接注文をいただいたときは最高にうれしい」と満面の笑みで話してくださったのが印象的である。

宇津山茂さんと奥さんの洋子さん
宇津山茂さんと奥さんの洋子さん

会社概要

本社 浜松市湖東町
資本金 1,000万円
年間売上高 1億8千万円
従業員数 9人(含パート)
事業内容 茶製造・販売