正課で学ぶ販売士を「専門学校の強み」に
【ほぼ全ての学科で販売士が学べる専門学校】
学校法人 Adachi学園 大阪ビジネスカレッジ専門学校は、ペットビジネス、総合ビジネスなどの学科を有し、プロと同等の機材や設備のもと実践的な教育システムで、各業界で活躍する人材育成を目標にしている。
大阪ビジネスカレッジ専門学校では、ほぼ全部の学科の正課授業で販売士3級まで勉強させているのが特徴だ。たとえば、ペットを学ぶ学生にも「商売」としての考え方を教えるなど、「ビジネスカレッジ」としてのカラーが色濃く出ている。さらに、総合ビジネス学科では販売士2級まで正課まで学べ、任意で1級まで目指す学生がいるのも特徴的である。
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【実践的な教育としての販売士】
なぜ大阪ビジネスカレッジでは販売士に力を入れているのか、事務長の深町史朗氏にインタビューを行った。
深町事務長をインタビューする鶴広報委員
「本校は接客サービスや流通業を目指す学生が多いのが特徴で、その数も年々増えつつあります。そこで、単に接客やコミュニケーション力を学ぶだけでなく、『目に見えるもの』として販売士の資格教育を正課に取り入れています。販売士の学習内容は高校を出たばかりの学生にも身近な内容ですし、馴染みやすいのです。」
販売士の学びは現役学生たちにも評判がいいようだ。その理由を伺った。
「販売士の講師は実務経験のある方々が中心です。実践を中心に学べることが大きいですね。流通現場の『裏話』が聞きたい学生からすると、座学だけでなく、先生の失敗談などが聞ける授業が魅力であり、これも販売士ならではだと思います。」
【入学前から販売士学習】
このような現役販売士による実践的な学びが評判となっており、大阪ビジネスカレッジ専門学校では少子化の中にあって、年々学生数が増えているという。販売士を取りたい高校生向けには、無料の体験入学として「販売士」を教えているという。
「本校のパンフレットでも販売士のことをPRしており、販売士を取得できることに本校の魅力を感じて来てくれる高校生も多いです。販売士の取得を決めている子には、入学前教育の段階から前倒しで授業をやっており、入学前から意識づけし、販売士の勉強を始めています。もちろん、入学後は週1~2コマの正課授業での販売士講義、直前補講など、販売士の取得に向けて全力サポートを行っています。」
大阪ビジネスカレッジには商業高校など実業系の高校を出た子も来るという。すでに高校でも販売士を学んでいる実業系の高校生にとって、あらためて専門学校に進んで販売士を学ぶことの意義を伺った。
「高卒ですぐに就職することもできますが、より上級の資格を取得できることが専門学校の魅力だと思います。そして、販売士の学習では高校ではなかなか出会えない実務家講師に出会えて、学べることが大きな特徴です。販売士を学んだ学生の中には起業をしたいという子も出てきています。可能性を大きく広げる場だと思います。」
【就職にも販売士】
最後に深町事務長に、販売士制度への期待を伺った。
「販売士の先生方は業界のことをよく知っておられ、実務を教えられる先生として頼りにしています。とくに本校の就職活動でいえば、流通業では販売士に関する認知度は100%です。求人に来られる企業さんも、本校の学生に対しては販売士を勉強していることが期待されていますし、合格していない場合は、入社後に取らせると言ってくださいます。企業さんも期待されている資格ですね。」
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【取材を終えて】
販売士自体が正課のカリキュラムに組み込まれ、販売士を取得できることが、「大阪ビジネスカレッジ専門学校の魅力」そのものとなっている。専門学校を「入口」として志願する高校生、そしてビジネスを学ぶ学生たちの「出口」として期待する企業、双方から販売士が支持されていることが分かる好事例といえよう。
<2017・2018年度広報委員 高見啓一、鶴綾乃>
学校概要
学校名 | 大阪ビジネスカレッジ専門学校 |
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所在地 | 〒530-0004 大阪府大阪市北区堂島1-1-7 |
設置主体 | 学校法人 Adachi学園 |
設立 | 1982年4月 |
設置学科 | ペットビジネス学科、総合ビジネス学科、ファッションビジネス学科、スポーツ学科、マスコミ学科、雑貨ショップビジネス学科、フラワーデザイン学科、フラワービジネス学科 |
在籍生徒数 | 365名(2018年5月1日現在) |
リテールマーケテイング(販売士)検定試験合格者数
2017年度 | 1級1名(科目合格者2名)、2級26名、3級44名 |
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