販売士資格取得を推奨し、従業員のキャリアアップに活用
株式会社ヒト・コミュニケーションズは販売、接客、営業に強い人材サービス会社である。
様々な商品の販売・営業に関わる業務を一括してアウトソーシングで請け負い、クライアントの成果追求に貢献することを理念として活動している。
同社の北海道支社では、2018年から販売士資格取得を推奨し、従業員のキャリアアップに活用している。
販売士資格推奨の契機
同支社で、従業員に対するキャリアアップ・資格取得制度の導入を検討した際に人材育成担当が1級販売士であったこともあり、自社業務と関連が深い「リテールマーケティング(販売士)検定試験」を資格取得制度に加えることになった。
販売士資格の活用
リテールマーケティング(販売士)検定試験は、販売を行う際に土台となる知識を学ぶことができる。同社が関わるクライアントは、小売、通信、携帯、家電、観光など多岐にわたっており、販売士検定で学んだ知識は幅広く応用でき、提案を行ううえでのヒントとなっている。
《同社は、携帯端末など多様な商品を販売するスタッフを育成している》
資格取得への支援内容
同社には、資格取得希望者に向けた定期学習会開催、受験費用補助制度があり、社内の人材育成担当が作成したオリジナル教材等を活用することで、高い合格率を誇っている。2018年7月の第82回試験では、2級受験者・3級受験者全員が合格した。
また、資格取得は人事評価の対象にもなっている。
《重点事項をまとめたオリジナル教材》
販売士・有資格者の声
リテールマーケティング(販売士)検定試験に合格した社員からの感想は次のとおり。
「学習により、接客の基礎知識や販売を行う時の基本的な知識や技術を習得することができた。今後はこの資格を活かし、クライアントからも喜ばれる“モノを売る仕掛け作り”を積極的に考えていきたいと思う。」
「企業運営における損益の把握から、将来性や重点項目などの予測をし、対企業に対するアプローチの内容や考え方など培うことができた。販売士検定への挑戦を通じて、自身の営業力強化を図ることができたと感じる。」
「顧客満足につながる売り場づくりを行えるようになった。『なぜこのお店はこのような展示をしているのだろうか』などと考える癖がつき、物の見方が変わった。」
人材育成担当の声
社内学習会を実施している田邉勇樹氏(1級販売士、日本販売士協会登録講師)は、販売士検定を次のように評価している。
「一般的な資格試験では、知識を習得しても使う場面がなく、忘れてしまうことが多いのですが、販売士検定で学ぶ内容はすぐ現場使えて成果に繋がるため、とても実践的な資格試験であると感じています。特に、店舗内での装飾改善、集客の増加方法など、売上向上に直結する具体的な方法を学ぶことができる点が“成果追求”を理念としている当社の考え方にマッチしており、人材育成を行ううえで役立っています。
「ヒト・コミュニケーションズ北海道支社では、今後も販売士検定を活用し、より高い成果を追求できる従業員を育成していきたいと考えています。」
《講演する田邉氏》
田邉氏は、2018年4月、北海道在住の販売士有志がメンバーとなり、ちとせ販売士会の研究会として発足して販売士養成講習会・学習会などを実施している「どさんこ販売士チーム」に所属している。
会社概要等
会社名 | 株式会社ヒト・コミュニケーションズ |
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本社所在地 | 〒170-0013 東京都豊島区東池袋 1-9-6 |
北海道支社 所在地 |
〒060-0001 北海道札幌市中央区北一条西2-1 札幌時計台ビル5階 |
代表者 | 代表取締役 安井 豊明 |
従業員数 | 正社員256名(2018年9月現在) |
資本金 | 7億3,781万円 |
創業(開業) | 1998年2月23日 |
事業内容 | 人材サービス提供・営業支援サービス |
販売士有資格者(社内学習会受講者等)2018年8月現在
1級2名、2級11名、3級28名