“販売のプロフェッショナル”育成を目指して講座を開催
2017年10月12日から、愛媛大学において、同大学、松山商工会議所、松山地域小売商協会の主催により、「販売プロフェッショナル養成講座」が開講されている。
講座について
同講座は、2017年10月~2018年1月までの期間、毎週木曜日に、大学の正規授業として実施されており、1コマ90分で13回。地元企業の従業員などの社会人も無料で受講でき、受講者申込者数(学生・社会人)は約70名となっている。
販売技術、仕入れ、販売管理、マーケティング等について、企業の現場での活用法を織り交ぜながら学び、より高度で専門的な知識の習得を目指す講座である。講座受講とあわせて受講者各自が問題演習に取り組むことにより、リテールマーケティング(販売士)検定試験3級への受験が可能となるレベル設定となっている。
講座実施の経緯
同講座は、2007年(平成19年)8月に同商工会議所と同大学法文学部との間で締結された、「地域社会の発展と人材の育成に寄与することを目的とする連携に関する覚書」に基づいて、2011年度より同学部の正規授業としてスタートした。本年度で通算7年目となるが、昨年(2016年)4月、同大学に、社会共創学部が設置されて以降は、法文学部学生だけでなく社会共創学部学生も受講するようになっている。
*「社会共創学部」の目的は、様々な地域社会の持続可能な発展のために、多様な地域ステークホルダーと協働しながら、課題解決策を企画・立案することができ、様々な地域社会を価値創造へと導く力(=社会共創力)を備えた人材を育成すること。
講師インタビュー
講座開設以来、講師を務めている日本販売士協会登録講師の山本久美氏(㈱SRSコメンスメント)にお話を聴いた。
<講師コメント>
販売士3級の学習内容を中心に、最近の流通業界の動向について取り入れながら講義を行っています。本年度は、最終回で、地元の小売企業である㈱セブンスターから、「スーパーマーケットの現況と今後の動向」について講義していただく予定です。
松山市では、就労人口の約70%が、卸売・小売・飲食・サービス業に従事しており、それら業種で必要な専門的知識は販売士3級、さらには2級で網羅されています。
講座終了後、2月に実施される検定試験で販売士3級に挑戦する受講生が多く、毎回、高い合格率です。
私は、中小企業診断士として経営コンサルタント業を行っていますが、販売士3級、2級レベルの知識を持った経営者や従業員がいれば、企業の業績は向上すると、常々感じています。受講者の皆さんには、地域の発展のため、活躍していただきたいと願っています。
学校概要等
学校名 | 国立大学法人 愛媛大学 |
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所在地(大学本部ほか) | 〒790-0826愛媛県松山市文京町3(城北キャンパス) |
愛媛大学設立 | 1949年(昭和24年)5月 |
国立大学法人指定 | 2004年(平成16年)4月 |
設置学部等 | 法文学部、教育学部、社会共創学部、理学部、医学部、工学部、農学部、スーパーサイエンス特別コース科 |
学生数 | 8,228名(2017年5月現在) |