㈱平出章商店

店舗運営のトータルサポートに役立つ販売士の知識

株式会社平出章商店は、1949年（昭和24年）の創業以来、製菓・製パン原材料、パッケージ、機械の専門商社として、静岡県浜松市を中心に事業を展開している。
同社では、顧客に対して、商品・メニュー開発や店舗設計・動線計画等に関する提案、また、迅速な材料配送・機械メンテナンス等を通じた店舗経営のトータルサポートを担っている。

＜本社訪問＞
同社代表取締役社長の平出慎一郎氏に、人材育成における販売士資格活用と意義についてお話を聴いた。

販売士資格活用の意義

当社では、業務に関する資格、中でも、販売士の取得を奨励しています。
社員については、社会に役立つ人材に育てていきたいと考えており、自己研鑽のための一つの目標として、販売士資格を活用しています。
「販売士」は、販売に必要な商品知識や販売技術、仕入や在庫管理、マーケティングなど、高度で専門的な知識を持つ人材の育成を目的しており、いわば、「販売のプロ」の称号です。小売業はもちろん、卸売業や製造業まで流通業全般に役立つ資格と言えます。

販売士資格取得等に対する支援

当社は、社員がリテールマーケティング（販売士）検定試験に合格すれば、学習に使用したテキスト代と受験料を支給します。さらに、合格後は、毎月、２級は5,000円、３級は2,000円の資格手当を支給しています。

今後の抱負

当社の顧客である製菓店に対する提案営業、さらには、開業支援をもっと強化していきたいと考えています。このため、社員には、売れ筋商品等に関する情報提供や、販売方法、販売促進策、広告などに関するアドバイスができる能力を高めてほしいと思っています。提案営業等を行う際に必要な知識の基盤となるものが販売士資格であり、社員には、修得した知識を活かして、さらに積極的に取り組んでほしいと期待しています。

＜「ホームメイドストア」訪問＞
同社では、顧客である製菓店の立場になり、販売の経験をしながらノウハウを磨くため、アンテナショップとして、菓子とパンの材料専門店、「ホームメイドストア」を運営している。

「ホームメイドストア」で勤務する福島薫さんに販売士資格の取得に関して感想を聴いた。

販売士資格を取得に関する感想

会社からの勧めもあり、販売士３級を受験し、資格を取得しました。接客業務が好きで、テキストの内容はとても勉強になりました。日常の業務では、商品の仕入れ、棚割り、在庫管理を含むマーチャンダイジングサイクルの体系であるとか、ディスプレイや照明に関する知識が役に立っています。

会社概要等

販売士有資格者数　2017年3月現在

2級11名、3級18名