福島県立郡山商業高等学校の取り組み

郡山商業高等学校外観

学校の概要

福島県立郡山商業高等学校は、1920年(大正9年)の創立、郡山市立学校への改組、福島県への移管を経て、2017年度で97年目を迎えた。
同校では、自治・勤労・感謝の校訓を掲げ、「学力の向上を図り、知性と教養豊かな人材を育成する」、「自主・自立の精神を養い、正しい判断力を身につけた人材を育成する」、「望ましい職業観を確立し、心身ともに健康で責任感と実行力を有する人材を育成する」、「専門教育の充実と特色ある学校・学科づくりに努め、地域の教育養成に応える」の4項目を目標として教育を行っている。
同校の流通経済科での取り組みを紹介する。

教室

学習の取り組み

同科では、「物的流通・商的流通や販売に関わる知識・技術を基礎とし、サ-ビス経済化に対応したコミュニケ-ション能力や企業の経営管理能力の育成」、また、「顧客満足の実現を目指すマ-ケティング活動を適切かつ計画的、合理的に行うことのできる人材の育成」を目指している。
リテールマーケティング(販売士)検定試験の内容については、1年生の「ビジネス基礎」科目、2年生の「マーケティング」および「広告と販売促進」科目で対応、指導している。3年生については、希望者が、「課題研究」の「販売士2級講座」選択し、受講している。
学んだ知識は、2年生の11月に体験するインターンシップ(スーパー、百貨店、ホームセンター等)との相乗効果で活かされている。一方、インターンシップは、地元企業に対して、生徒が販売の基本知識を学んでいることをアピールするという効果もあり、実施の意義は大きい。

授業の様子

リテールマーケティング(販売士)検定試験受験状況等

2016年度から、年1回の受験で、2月に流通経済科2年生が2級、流通経済科1年生が3級を受験している。7月は、3年生の課題研究の授業で、販売士2級コース選択者が受験している。
2016年度の検定試験では、123名が2級を受験して98名が合格(合格率約80%)、また、120名が3級を受験して82名が合格(合格率約68%)した。
同校が確認したところ、販売士2級の合格者数・合格率について、同年度、県内・県外で実績のある他の有力商業高校の結果を上回っていたことから、同校は、全国の高校で一番の成績であったとみている。

垂幕

毎年、販売士2級の合格認定証授与式を実施し、モチベーションアップを図っている。

合格認定証授与式

なお、同校は、2016年度、全国商業高等学校協会検定試験の「3種目以上1級合格」の生徒が123名(「7種目1級」が1名、「5種目1級」が19名、「4種目1級」が44名、「3種目1級」が59名)という実績も残している。

学校概要等

学校名 福島県立郡山商業高等学校
所在地 〒963-8862 福島県郡山市菜根5丁目6番7号 
創立 1920年(大正9年)4月
設置学科 流通経済科、会計科、情報処理科
在籍生徒数 2017年4月現在 836名

リテールマーケテイング(販売士)検定試験合格者数

2016年度 2級98名、3級82名
2015年度 2級73名、3級73名