販売士資格をお勧めします

髙木氏

株式会社東京ソワール 事業支援室 FA支援グループ長(販売人事担当)の髙木雄子氏より、現在の仕事や販売士資格に関する評価について伺った。

勤務先企業の概要

当社は、創業者である児島絹子が、1954年(昭和29年)に、オーダーメイドの高級婦人服店として始めた「ソワール洋装店」がルーツです。児島は、1969年(昭和44年)に当社を設立し、日本で初めて和服に変わる喪服(ブラックフォーマル)を開発しました。
当社の主な事業は、ブラックフォーマルウェアおよびカラーフォーマルウェアの製造・販売、ならびにアクセサリー類の販売です。

店舗1

現在の業務

当社の販売員マネージメント部門として2010年度に設置された「事業支援室 FA支援グループ」の責任者を務めています。当部署では、百貨店・量販店などの婦人フォーマル売場で、レディースフォーマルウェアやアクセサリーの接客販売等を行う販売員(※)の採用と教育に携わっています。全国で働く販売員のモチベーションアップのための研修、フォーマルルール・接客スキルに関する研修体系の構築も担当しています。(※当社では、販売員をFA=フォーマルアドバイザーと呼びます。)
  

当社の研修制度

新入社員研修は、会社を知り、顧客満足やコミュニケーションスキルについて学ぶ内容となっており、フォーマルルールやマナー、最新の市場動向など、常に新たな情報も盛り込まれています。さらに、勤続年数に応じ、ステップアップ研修およびキャリアアップ研修を実施しています。

店舗2

販売士の学習内容への評価

当社で、2010年に当部署が設置され、販売員の採用を開始するにあたり、研修内容の検討のため、いくつかの資格に関して勉強した中で、流通・小売分野で唯一の公的資格である販売士に注目しました。
販売員にとって、日々、仕事をする中で、自分がどのような仕組みの中で動いているのか、また、担当している様々な業務がどのようなことに役に立っているのかについて理解することは難しいと思います。
販売士ハンドブックは、仕入・在庫管理、売り場づくり、接客を含めて広範かつ体系的な構成になっています。ハンドブックをひと通り学習することによって、小売・流通分野に関する様々な理論についても基礎から理解でき、企業や小売業界の仕組みもわかるようになります。

今後の抱負

当社は、2019年に創立50周年を迎えます。この節目に向かい、当社が創ったフォーマル文化を受け継いでいくため、今後、研修をますます充実したものにしていきたいと考えています。
私は、販売士資格に注目したことをきっかけに、2010年に、日本販売士協会での研修を受講し、2級・3級販売士資格取得に向けて指導する登録講師になりました。今後、販売士の学習内容を研修に活かすとともに、販売員には学習の意義を啓発し、学習を勧めていきます。

【髙木雄子(たかぎ ゆうこ)さんのプロフィール(専門分野)】

(一社)日本販売士協会 登録講師
(一社)日本フォーマル協会 認定ゴールドフォーマルスペシャリスト
(一社)日本産業カウンセラー協会 産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
NPO法人日本交流分析協会 交流分析士
NPO法人顧客ロイヤルティ協会 理事・研修部部長 顧客ロイヤルティ研究会事務局

勤務先企業の概要

会社名 株式会社東京ソワール
本社所在地 〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館
代表者 代表取締役社長 村越 眞二
従業員数 299名(2016年12月現在)
資本金 40億4,907万円
売上高 171億7百万円(2015年12月期)
設立 1969年1月
事業内容 総合レディスフォーマルウェアメーカー、ウェアおよびアクセサリー類の商品企画ならびに全国百貨店・チェーンストアへの卸売