信用と信頼のサービスを資格が裏付け

メガネの相沢店舗

株式会社メガネの相沢は、1895年(明治28年)の創業以来、「メガネを売るのではなく、視力を提供すること」を理念とし、現在、宮城県内(29店舗)および隣接する福島・岩手・山形の3県において計36店舗を展開している。同社は、社員の技術力とサービスの向上に努め、地域密着型の高品位サービスを提供することで、顧客からの信用と信頼を獲得し、2015年に創業120周年を迎えている。
同社で人材開発を担当する管理部課長の菊池由美子氏にお話を聞いた。

メガネの相沢店内

社員の育成

当社では、定期的な接客研修、専門教育、資格取得のための勉強会などを実施し、社員の知識と技術の向上を支援している。
資格について、「認定眼鏡士」(日本眼鏡技術者協会が認定)および「認定補聴器技能者」(テクノエイド協会が認定)の取得を重視するとともに、「販売士」の取得を推奨している。特に「認定眼鏡士」はメガネ販売業務に必要であることから、最高レベルの29名を含め、約160名在籍している。

メガネの相沢店内2

販売士資格取得の意義

「販売士」は、販売に必要な知識と技術を体系的に習得できることがメリットである。資格取得により、接客に自信を持つことができる。
当社では、保有する販売士資格を名刺に記載している。これにより、自ら資格に相応しい接客応対を心掛けるなど、有資格者としての自覚が生まれ、行動も変わっていく。優れた接客応対は顧客からのアンケートなどで評価され、顧客満足が実感されることで励みとなり、充実感も得られる。

販売士資格の取得と評価

「販売士」は上司からの勧めもあるが、基本的には、社員が計画を立てて自主的に学習に取り組んでいる。
ある店舗の店長(2級販売士)は、資格取得の意義について、「仕事をする上で重要だと考えている。仕事への励みになり、接客の幅も広がる。自信がついて仕事も楽しくなってくるので、指導する立場としても、社員のキャリアアップを応援している」と述べている。
販売士に合格すると、次年度から5年間、毎月、1級は1万3千円、2級は8千円、3級は3千円の技術手当が支給される。手当の支給は、会社が資格の保有を評価している証であり、これにより自覚と責任が強化される。

仙台販売士協会の事業

社外の活動として、当社代表者(社長の相澤博彦)が会長を務める仙台販売士協会の幹事を引き受けている。
同協会は、販売士有資格者の知識や技術の向上などを目的とする事業を実施しており、毎年度「優秀販売士」の表彰を行っている。表彰を受けるための要件は、仙台市内の小売業等に従事し、販売士資格を取得してから5年以上が経過しており、所属企業から推薦された勤務成績が優秀で他の模範となる“販売のスペシャリスト”であること。なお、2016年度は当社社員2名が審査を経て表彰を受けている。

会社概要等

会社名 株式会社 メガネの相沢
本社所在地 〒980-0811 仙台市青葉区一番町3丁目5-23
代表者 代表取締役 相澤 久美子
従業員数 250名(2016年12月現在)
売上高 26億円(2016年9月)
資本金 5,500万円
設立 1895年(明治28年)
主な事業内容 メガネ・補聴器の販売、サングラス・光学器の販売

販売士有資格者数 2016年12月現在

1級1名、2級101名、3級21名