学んだ知識を“社内共通言語”にすることが目標
如水庵グループ(㈱五十二萬石本舗、㈱如水庵ほか2社で構成)は、福岡藩を治めた黒田家の家紋を写した「最中五十二萬石」をはじめとする和洋菓子を製造販売している。同グループは、「おいしさひとすじ、健康に良いお菓子づくりに挑む」等の経営理念のもと、福岡県内に27店舗、宮崎県内に1店舗(2016年11月現在)、直営店「筑紫菓匠 如水庵」を展開している。
同グループにおけるリテールマーケティング(販売士)検定試験の活用について、㈱如水庵のマーケティング部部長である大串雅一氏にお話を聞いた。
販売士資格取得に向けた取り組み
当社が推奨している販売士資格の取得を推進するため、2015年2月の検定試験で販売士1級に合格し、同年12月には、日本販売士協会の登録講師となった。
2016年1月から3回、店長会議の場を活用し、同年7月の検定試験受験を想定して直営店の店長(30名)を対象とする社内講習を実施。取り組み開始から約半年で1名の店長が3級に合格した。
2016年度、2級2名、3級2名の合格を目指しており、2017年2月の検定試験での目標達成に向け、10月から社内講習を再開している。
販売士資格取得の意義と今後の取り組み
当社の事業は、小売と卸売の比重が半々である。現在、販売士の知識は、小売の販売・営業部門を中心に活用されているが、今後、当社が、オムニチャネルへの対応や海外市場向けの展開を図っていくことを見据え、卸売など小売部門以外の社員にも学習を拡大させていきたい。
また、2016年3月末には、新入社員向けの研修として、初めて販売士3級で取得できる知識のポイントを教えた。今後、受験者や有資格者を中心に、販売士の学習内容を社内の共通言語として定着させていきたい。
資格取得者の声(同社 長住店の後藤愛美店長)
- 2016年4月から学習を開始し、7月の検定試験で3級に合格した。
- 学習により、店舗で行っている様々な業務が、各々、どのような考え方から、また、どのような理由で行う必要があるのかについて理解できた。
- 今後、2級にもチャレンジしてみたい。
如水庵グループ概要等
グループ企業 | ㈱五十二萬石本舗、㈱如水庵、㈱如水庵原工房、㈱味蔵 |
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本社所在地 | 〒812-0011 福岡市博多区博多駅前2-19-29 |
代表者 | 代表取締役社長 森 恍次郎 |
従業員数 | 326名(2016年11月現在) |
売上高 | 29億円(2015年度、連結決算) |
資本金 | 7,100万円 |
法人化 | 1962年(㈱五十二萬石本舗) |
主な事業内容 | 和洋菓子の製造販売 |
販売士有資格者数 2016年12月現在
1級1名、2級2名、3級1名