岡山南高等学校 商業学科の取り組み
学校の概要
岡山県立岡山南高等学校は、1902年(明治35年)に岡山市が開校、岡山県への移管を経て、2016年度で114年目を迎えた。
同校では、「実力を養う」、「個性を伸ばす」、「恥を知る」を校訓に掲げ、「地域社会のリーダーとなる人材」、「常識ある将来のスペシャリスト」、「互いを認め合うコミュニケーション力のある社会人」の育成を目指して教育が行われている。
同校には、商業学科(商業科、国際経済科、情報処理科)および家庭学科(生活創造科、服飾デザイン科)が設置されており、今回、商業学科の取り組みを紹介する。
学習の取り組み
商業学科の3学科では、目指す専門性は異なるが、高いビジネススキルを身につけた地域社会のリーダーとなることを共通の目的としている。このため、選択科目や課題研究などを通じて、必要な力を養成する実践的取り組みとして、オリジナル商品の開発、販売実習など多数実施されている。
リテールマーケテイング(販売士)検定試験は、販売業への就職を希望する生徒が中心に選択する、3年生の課題研究「販売実習」の授業において、学習・受験を行っている。学習で得た知識が、地元スーパーやホームセンターでの販売実習などの際に役に立っており、学習効果を向上させている。
これまで9年、受講した生徒が販売士3級に挑戦している。2015年度の受講者は、商業学科6クラス234名のうち、19名。2013年度以降、受験に向けて、流通科学大学(兵庫県神戸市)の岸本徹也教授(商学部、(一社)日本販売士協会登録講師)のゼミの学生が講師を務める対策講座が実施されている。
生徒の声
課題研究「販売実習」を受講している3年生の感想を紹介する。
- 品物をどのように陳列(配置の仕方の工夫)すると効果的なのかなど、お客への配慮を学ぶことができた。
- 接客の仕方や品物の流通について学ぶことができた。
- 学んだ知識を販売実習や卒業制作展(おにぎりとパンの仕入販売)で活かすことができ、実習を通じて知識も深めることができた。
- 小売業への就職が内定したので、学んだ知識を活かしたい。
- 卒業後、営業の仕事に就く予定だが、学んだ知識を活かせると考えている。
学校概要など
学校名 | 岡山県立岡山南高等学校 |
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所在地 | 〒700-0933 岡山県岡山市北区奥田2丁目4-7 |
設立(開校) | 1902年(明治35年)5月 |
設置学科 | 商業学科(商業科、国際経済科、情報処理科)、家庭学科(生活創造科、服飾デザイン科) |
在籍生徒数 | 2015年度1,071名 |
リテールマーケテイング(販売士)検定試験合格者数
2015年度 | 3級4名 |
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2014年度 | 3級16名 |
2013年度 | 3級1名 |
2012年度 | 3級10名 |