ファッション業界の「衣・食・住・遊」多角化対応に販売士
教育の特長
ファッション・美容・デザイン系の専門学校として知られる「大阪モード学園」。谷まさる学長の方針のもと、技術スキルの前に人間教育を重視しており、あいさつやマナーが徹底しているのが特徴である。
“就職ならモード学園”をキャッチコピーにしていることから、就職担当の教員が授業にも入りながら、手厚く指導し就職希望者の就職率100%を実現している。卒業までに就職先が決まらなければ学費免除で引き続き勉強できる「完全就職保証制度」や、就職後に出産・子育て、キャリアアップ等の理由で職場を退職した卒業生の再就職も支援する「15年間就職保証制度」など、特徴ある取り組みを行っている。
ファッション業界の多角化対応に販売士
大阪モード学園は専門学校であることから、学生の資格へのニーズは高い。同校では「ファッションビジネス学科」という学科を設けおり、洋装技術検定、ファッションビジネス能力検定などのファッションに関するスキル・知識の対策は行ってきた。
しかしながら消費者ニーズの多様化を背景に、ファッション業界もいまや衣分野だけでなく、「衣食住遊」全方位の対応が求められており、ブランド力の強化を図るための事業多角化を進める企業も多い。そのため、本学で学ぶ学生にも洋服の販売だけでなく幅広い知識が求められていくことになる。
その点、リテールマーケティング(販売士)検定試験は、店舗施設や照明といった、ファッションに限定しない様々な理論が学べるため、知っておくことで知識に幅と奥行きが広がる。そのようなメリットを感じ、同学では検定試験対策講座を開設している。
店舗全体が見られる学生に
販売士検定対策講座は任意選択制としている。検定を通じて、「自分の意思で勉強し合格する」という経験を初めて味わう学生も多い。そのことは、他の授業の努力にもつながっている。販売士3級の7月検定試験を受験すれば、就活がはじまる前に資格を取得でき、履歴書の資格欄に書けるという点にも魅力を感じている。
内容についても、普段の授業で聞けない内容が興味を引いているようだ。たとえば、マーケット情報分析の講義では店舗リサーチのために学生を実店舗に連れていくが、その際に販売士の学習をしている学生は、商品だけでなく接客も含めた店舗全体も見渡せている。今後は店舗の枠を出て、商業集積や百貨店全体を見渡せる人材になることが期待できる。
販売士資格の持つ知識の幅の広さは大きな強みとなる。本学には、インテリア・グラフィック・メイク・ヘア・スタイリストなど、「食」以外の分野はすべてあると言ってもよい。「販売に携わらない仕事」は存在しない。今後もさらに多くの学生に取得させていきたい。
<平成27・28年度広報委員 高見啓一>
学校概要等
学校名 | 学校法人・専門学校 大阪モード学園 |
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所在地 | 〒530-0001 大阪市北区梅田3-3-2 |
設立 | 1971年4月 |
設置学科 | <昼間コース>ファッションデザイン学科高度専門士コース、ファッションデザイン学科、ファッション技術学科、ファッションビジネス学科、スタイリスト学科、インテリア学科、グラフィック学科、メイク・ネイル学科、ヘア・メイクアーティスト学科、美容学科、モード基礎学科、パリ校留学コース <夜間コース>プロ直結コース、キャリアアップコース、短期スキルアップコース |
在籍生徒数 | 840名(昼間部720名、夜間部120名、2015年度) |
リテールマーケテイング(販売士)検定試験合格者数
2015年度 3級8名