関市立関商工高等学校 商業科の取り組み

関市立関商工高等学校 外観

学校の概要

関市立関商工高等学校(岐阜県)は、1943年(昭和18年)に財団法人関工業学校が設置・開校し、商業課程(商業科)の設置、学校法人への改組、関市への移管を経て、2016年度で73年目を迎えた。
同校では、「至誠明朗」の校訓を掲げ、「知・徳・体の調和のとれた創造的・人間性豊かな実践力のあるスペシャリストの育成」を目標として教育が行われている。

同校には、工業科と商業科の2学科が設置されており、今回、商業科の取り組みを紹介する。

授業の様子

学習の取り組み

同校商業科(総合ビジネス科)では、1年生から共通の教科・科目を学習し、商業の基礎・基本を身に付けるカリキュラムが組まれている。
その後、2・3年生で、興味・関心や進路希望等に応じ、高度な資格取得を目指す「専門コース(会計・情報・流通)」あるいは商業科目を幅広く学ぶ「総合コース」に分かれ、希望の資格取得等を目指して学習を行う。また、大学等への進学を希望する場合、1年生から「進学コース」(日商簿記2級を目指すカリキュラムが含まれている)を選択することもできる。

流通コースを選択する場合、会社の経営や管理、流通や販売、サービスなどに関する科目を中心に、販売士2級の取得を目指して学習を行っている。2年生の流通コースと総合コースでは、地元ショッピングセンターおよびスーパーマーケットでのインターンシップ(就業体験)のプログラムが組まれ、学習効果向上が図られている。

授業内容の発表の様子
模擬販売の様子

リテールマーケティング(販売士)検定試験受験状況

2014年度(流通コース設置初年度)は、3年生13名が2級を受験、5名が合格(合格率38.5%)。2年生38名が、2月に3級を受験し、36名が合格(合格率94.7%、満点が1名)。
2015年度は、9月の2級は3年生38名が受験、28名が合格(合格率73.7%)。前年度の経験に基づいて指導方法を改善。前年度は1人の教員が2級の全科目を指導していたが、3名の教員が科目を分担して指導したことにより、合格率が高まった。また、2月の3級は、2年生36名が受検、27名が合格(合格率75.0%)

合格した生徒たちの表彰写真

生徒の声

2015年9月の2級検定試験に合格した3年生の感想を紹介する。

  • スーパーでの販売実習(2年生)の際、3級取得に向けて学習したことを実際に目にすることができ、また、日常生活(店舗での買い物)と結びつけて興味を持つことができた。それにより、知識欲、学習意欲が高まり、2級の合格につながった。
  • 特に、ストアオペレーション科目でのプライベートブランド(PB)商品とナショナルブランド(NB)商品の違いやポイントなど、日頃からスーパーでの買い物の際、実際に商品を見ながら興味を持って考えるようになった。

学校概要等

学校名 関市立関商工高等学校
所在地 〒501-3938 岐阜県関市桐ヶ丘1丁目1番地
設立 1943年(昭和18年)5月
設置学科 工業科(機械科・電子機械科・建設工学科)、商業科(総合ビジネス科)、定時制課程
在籍生徒数 2016年度911名

リテールマーケテイング(販売士)検定試験合格者数

2015年度 2級28名、3級27名
2014年度 2級5名、3級36名