富山商業高等学校 流通経済科の取り組み
学校の概要
富山県立富山商業高等学校は、1897年(明治30年)に富山市が開校、富山県への移管を経て、2016年度で119年目を迎えた。
同校では、「自主協調」「明朗誠実」「進取敢闘」を校訓に掲げ、「高等普通教育および商業に関する専門教育を施し、生涯にわたって愛と正義の理想を追求するより高い人格の育成に努める」ことを目標として教育が行われている。
同校には、流通経済科、国際経済科、会計科、情報処理科の4学科が設置されており、今回、流通経済科の取り組みを紹介する。
学習の取り組み
同科では、流通ビジネスに関する分野についての知識と技術を習得させ、マーケティング活動を計画的、合理的に推進する能力と実践的な態度を育成することを目標として指導が行われている。
授業は教科書中心で、商業の様々な科目を通じて5科目分の学習をこなしており、学習の延長線上で販売士資格取得にもチャレンジしている。2年生では、地元の百貨店等での現場実習も実施されている。
2年生は、「マーケティング担当者としての資質を養成するAコース」(40名)、または「マーケティングに重点を置きつつも、スポーツの指導的役割も養成するBコース」(40名)に分かれて授業を受ける。特に、Aコースの希望者が、マーケティングの授業の達成度確認のため、2級を受験している。
また、同校では、毎年度、生徒と教職員の出資で会社を設立し、仕入れから商品開発、販売、決算に至る一連の流れを実践的に体験学習する場として、模擬株式会社「TOMI SHOP」を実施している。15期となる2015年度には、3年生の選択する課題研究「商品研究講座」として、卸売会社「カナカン株式会社」の指導・協力のもと考案された「スイカアイスとブラックラーメン風味のおこめチップス」、また、3年の「マーケティング」の授業で育てたミツバチの「はちみつ“富商恋人(ハニー)”」や「はちみつを使ったタルト」などを販売した。
学校概要等
学校名 | 富山県立富山商業高等学校 |
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所在地 | 〒930-8540 富山県富山市庄高田413番地 |
設立 | 1897年(明治30年)4月 |
設置学科 | 流通経済科、国際経済科、会計科、情報処理科 |
在籍生徒数 | 2015年度827名 |