福島県立福島商業高等学校 経営ビジネス科の取り組み
学校の概要
福島県立福島商業高等学校は、1897年(明治30年)に福島町立(当時)の学校として開校、福島県への移管を経て、2016年で119年目を迎えた。
同校では、「信義全力」「不撓不屈」の校訓を掲げ、「基礎的・基本的な学習内容を定着させ、主体的な学習態度の育成に努める」、「人格の陶冶に取り組み、基本的生活習慣を確立させる教育に努める」、「望ましい勤労観や職業観をもって、進路選択ができる態度の育成に努める」の3項目を目標として教育を行っている。
同校には、情報ビジネス科、経営ビジネス科、会計ビジネス科の3学科が設置されており、今回、経営ビジネス科を中心とした取り組みを紹介する。
学習の取り組み
同科では、「サービス経済社会への対応」を目標に、流通・サービスに関する知識と技術を習得し、チェーンストア・百貨店・広告会社などの営業や販売の管理・分析のできる職業人の育成を目標として指導を行っている。
リテールマーケティング(販売士)検定試験の内容については、1年生の「ビジネス基礎」科目、2年生の「マーケティング」および「流通演習」科目で対応、指導している。3年生については、希望者が、「課題研究」の「販売士2級コース」を選択し、受講している。
このほか、毎年1・2年生向けに講習会を実施しており、2015年度は、地元スーパーおよびホームセンターから話を聞いた。講演のテーマは販売士の学習内容にも即したものとなっており、生徒の理解促進に役立っている。
なお、同校では、情報ビジネス科および会計ビジネス科の3年生に「課題研究」の「販売士3級コース」を選択し、学習できる機会が設けられている。
リテールマーケティング(販売士)検定試験受験状況
2015年度の販売士2級について、2年生と3年生が受験し、9月は受験者106名のうち36名が合格(合格率約34.0%)、2月は受験者5名のうち4名が合格(合格率約80.0%)、年度内の合格者は40名(合格率36.0%)となった。同年度を含む過去5年度の合格率は49.6%と、同期間の高校生の合格率25.2%を大幅に上回る実績をあげている。毎年、販売士2級の認定証授与式を実施し、モチベーションアップを図っている。
学校概要等
学校名 | 福島県立福島商業高等学校 |
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所在地 | 〒960-0111福島県福島市丸子字辰ノ尾1号 |
創立 | 1897年(明治30年) |
設置学科 | 情報ビジネス科、経営ビジネス科、会計ビジネス科 |
在籍生徒数 | 2015年度716名 |
リテールマーケテイング(販売士)検定試験合格者数
2015年度 | 2級40名 | 3級47名 |
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2014年度 | 2級58名 | 3級71名 |
2013年度 | 2級29名 | 3級69名 |
2012年度 | 2級62名 | 3級70名 |
2011年度 | 2級43名 | 3級59名 |