営業の最前線で活かす、リテールマーケティングの知識!!
おいしく、たのしく、すこやかに。エンゼルマークでおなじみの森永製菓株式会社は、日本で初めてミルクキャラメルの製造・販売を手がけ、西洋菓子メーカーとして115年の歴史を持つ老舗企業である。菓子・冷菓食品関連事業に加え、機能性食品やサプリメント開発などのヘルスケア事業を展開するなど、新たな食文化の創造をとおして豊かな未来づくりを目指す企業である。
販売現場でのエンゼルメイト(ルート営業)の活躍
同社の商品は、ロングセラーの人気商品に加え、季節限定の商品や、次々と開発される新商品がラインナップされ、店頭に届けられている。その最前線である小売店舗への営業活動を行っているのがエンゼルメイトである。エンゼルメイトは、自社定番商品の管理や商品陳列、販促物の掲示などに加え、特売企画商品や新製品の商談と受注、時には手書きPOPの作成など、店頭での演出も工夫する。担当エリア内の大型スーパーや地元スーパー、単独店などを巡回するルート営業でありながらも、積極的かつ提案型の営業をこなしている。
大阪支店に所属し、大阪市内に担当エリアを持つエンゼルメイトの方に、同行取材をした。
まず、自社商品の陳列の状況を把握し、素早く整理整頓。他社商品とのバランスも考慮しながら、新しい販促什器の設置場所も検討。そのあと、売場責任者との面談で商品の設置を提案、実際の取り付け作業も行う。わずかな時間で、訴求力の高い新しい陳列が完成する。(取材協力:食品館アプロ たつみ店)
関西統括支店での取り組みと販売士資格取得後の実践
同社の人材育成における理念は、やりがいと意欲を持って、新たな価値創造に挑戦できる制度づくりと、能力を発揮できる働きやすい環境づくりとのこと。その観点から最前線の営業をこなすエンゼルメイトに対しては、通信教育の中でもリテールマーケティング(販売士)講座が、特に重点をおいて推奨されている。また、関西統括支店においては、エンゼルメイト担当リーダーを務められていた藤田孝氏(現チャネル開発担当リーダー)による「自主勉強会」も実施されている。この勉強会では、なぜ勉強するとよいのかを提示することから始まり、参加者自身は、まず、目的と目標を明確にすることができる。さらに、5カ月にわたる通信教育期間の学習フローや学習の進め方、問題の解き方などを具体的な指針として示し、各科目のポイント解説には、オリジナルの図解レジュメが利用されているとのこと。勉強会参加者の合格率は高く、大きな成果をあげていることが伺える。
販売士を取得された皆さんからは、「より知識と理解が深まり仕事への自信が持てた」、「店長や商談相手からの信頼を得ることができた」との声が聴かれた。
販売士資格取得支援制度と資格取得者の強み
同社では、販売士2級・3級取得への支援として、受講終了時に受講料の半額を補助、検定試験合格時に受験料全額を支給している。また、資格更新手数料も全額補助される。
エンゼルメイトの中には10年、またそれ以上のキャリアで活躍をされている方もおられる。そして、販売士3級を取得後には2級の知識を、さらにPOP作成や色に関するより深い知識など、常に学びの姿勢を持っておられる。小売店との信頼関係を築き、その先のお客様の笑顔に応えるやりがいのある仕事。その充実感こそが、老舗菓子メーカーの次なるヒット商品の原動力になっていることを、実感させていただいた。
<平成27・28年度広報委員 鴻本久美>
会社概要等
会社名 | 森永製菓株式会社 |
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本社所在地 | 〒108-8403 東京都港区芝5-33-1 |
代表者 | 代表取締役社長 新井 徹 |
従業員数 | 1,356名(2015年3月現在) |
売上高 | 1,531億94百万円(2014年度) |
資本金 | 186億1千万円 |
創業 | 1899年 |
会社設立 | 1910年 |
事業内容 | 菓子、食品、冷菓、健康関連食品の製造、仕入れおよび販売 |
関西統括支店
所在地:〒661-0979 兵庫県尼崎市上坂部1-1-1
代表者:営業本部関西統括支店長 兵頭 輝司
所属エンゼルメイト人数:30名
販売士有資格者数
エンゼルメイトのうち2級4名、3級6名