販売士資格を専門教育に活用

株式会社マルイチ産商 外観

株式会社マルイチ産商は、1951年創業の食品卸売企業であり、長野県を含む中部地方および首都圏において、水産・食品・畜産・フードサービスなどの事業を展開している。
社員教育を担当する同社総務人事部・人事チームリーダーの西澤権一郎氏にお話を聞いた。

当社では、“人を基軸とした経営”が理念であり、きめ細かな顧客対応を目指し、商品ごとの専門教育や問題解決に対するスキルアップのための社内教育を行っている。事業展開においては、商品開発、商品調達、販売、リテールサポート、ロジスティクス・IT等の各機能を合わせた総合力に基づく“食品流通に関する総合プロデュース”を志向している。
人材開発の基本のひとつとして活用しているのが販売士資格であり、3級が主任・チーフへの、2級が管理職への昇格要件になっている。社内には、公的資格取得に対する奨励金制度があり、販売士は2級以上が支給対象となっている。

社員の学習方法は基本的に独学であり、資格取得のため通信教育講座を受講する場合、修了時に費用の半額を支給する。
社内の有資格者数は、2016年1月現在で、2級が331名、3級が134名である。また、販売士3級および2級の通信教育講座を修了すれば管理職への昇格要件を満たしたとみなす制度もあり、有資格者に両級の通信教育修了者(約120名)を加えると、正社員の約96%(約580名)が販売士の知識を習得していることになる。 社員は、量販店や地域スーパーなどの取引先訪問・商談の場で、販売士の知識が生きることを実感している。

会社概要等

会社名 株式会社マルイチ産商
本社所在地 〒381-2281 長野県長野市市場3-48
代表者 代表取締役社長 社長執行役員 藤沢 政俊
従業員数 605名(2016年1月末現在)
売上高 1,731億円(2014年度)連結ベース
資本金 37億1,986万円
設立 1951年1月
事業内容 水産物・水産加工品、デイリー食品・冷凍食品、一般ドライ食品・加工食品、畜産物・畜産加工品の卸売業。小売店舗支援事業。物流・冷蔵倉庫事業。OA機器・通信機器販売。保険代理店事業

販売士有資格者数 2016年1月現在

2級331名、3級134名