日本販売士協会は、おかげさまで50周年を迎えました。これもひとえに、販売士の皆様、販売士協会や商工会議所をはじめとする関係者の皆様のご支援・ご協力の賜物と感謝申し上げます。
 当協会は、1976年に販売士制度を支援するために設立されており、販売士制度はこれに先立つ1973年に制定されました。その時代背景としては中小小売商業振興法の制定など、小売業(個人商店)の近代化があり、販売士はマーケティング、マーチャンダイジングや経営管理などの知識と、売り場づくりや接客などの技能をセットで学べるうえ、検定試験のみならず、研修・学習用テキストや合格者の資質維持向上のための更新制度など、人材育成を支援するしくみが揃っていることが特徴となっています。
 過去の「販売士ハンドブック」(公式テキスト)や更新学習テキストの記述や、当協会の実施したセミナーのテーマや会報記事を振り返ってみますと、その時々の小売・流通業の課題や取り組みが見て取れ、販売士がいかに時代の変化に対応してきたか感じられますし、こうした不断の適応が、現在の小売・流通業に限らず幅広い分野での販売士の活躍につながっているものと思います。
 AIの進化・実用化が日々報じられますが、こうした技術を適切に活用していくためにも、基礎となる知識は不可欠であり、またオンラインショッピング市場は拡大を続けているものの、経済産業省が認定エッセンシャルサービス制度で生活を維持するために必要なサービスの一つとして「小売」が含まれているように、実店舗での販売がなくなることはなく、接客力・コミュニケーション力もまた、重要なスキルであることに変わりはありません。
 当協会では、引き続きリテールマーケティング(販売士)検定試験の学習者・受験者の拡大や販売士の資質の維持・向上につながるよう事業を推進してまいりますので、ご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人日本販売士協会 会長 大島  博
一般社団法人日本販売士協会 会長 大島代次郎
(株式会社千疋屋総本店 代表取締役社長)