| 鰹ャ野屋金物店 |
社員への動機づけに効果大 |
| -販売士発祥の地から提言- |
株式会社小野屋金物店は郡山市西部地域にあり、東西に走るうねめ通り沿いの国道4号線と内環状線の中間に位置している。近隣にはイトーヨーカ堂や西部プラザ等の大型商業施設があり、近年大きな集客力を得た地域である。郡山市の商業環境は、平成12年から13年にかけて西部地区の「西部プラザ」や中心地区の「ザ・モール」、さらには駅前地区の「モルティ」と大規模な商業施設が相次いでオープンして大きく変化している。
同社は昭和21年大町で創業以来、建築金物・建築資材の総合卸商社として、「お客様第一主義」をモットーに「集品能力を高め・迅速に納品」を目標に事業展開をしている。平成元年に西ノ内に4階建て社屋を完成させて移転、品揃えなどの充実を図ってきた。
平成10年に先代から社長職を引き継いだ阿部和博氏(53歳)は二代目、2級販売士と1級建築士資格を有している。阿部社長は意欲が高く、「1級販売士を目指したいが時間に追われ勉強する間がないのが残念」と話しており、厳しい建築業界の中でまさに生き残りをかけ全力投球をしている。また、現在の経営課題を「人材(社員教育)にあり」として厳しい環境の中で経営を効率化するには、「人に期待するウエイトが高く、いかに経営者の意図することを社員が理解して、それを実務に反映できるかどうかで業績が左右される」と語る。
さらに、お得意様の多くが建築業者であり、専門的な問い合わせ電話やFAX注文が多い中、「1万点を越す在庫品の商品知識を全て身につけるには数年はかかるが継続しないと意味がない」として、これら商品知識の習得や社員への動機づけに販売士制度を示して自己啓発を勧めている。社員には「自ら目標を持ち努力を継続して欲しい」と期待する。
店舗2階の商品管理責任者で3級販売士の名木郁雄さん(54歳)は、販売士資格制度の前身である郡山営業士会発足時(昭和46年)からのメンバーで30年のキャリアがある。
当時大規模商業施設は地元デパートしかなかった中で、郡山商業者の活性化を目指した勉強会で資格を取得した。名木さんは販売士制度について、「最近では就職時の有利さ目的に資格を取得している人が多いが、本来の目的に沿って地域の商業者が取得をして、商店の活性化に活かして大型店に負けない個性を出して頑張って欲しい」と話していた。
| 本社: | 郡山市 |
| 資本金: | 1,000万円 |
| 年間売上高: | 6億円 |
| 従業員数: | 17人 |
| 事業内容: | 建築金物・建築資材販売卸 |
(福島・経営コンサルタント 伊藤修二)
『販売士』2001年9月号