3等級への昇格の必須条件
―現場を引っ張っていくのに有効―
四日市市・(株)中部近鉄百貨店
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| 中元コーナーをチェックする荒木洋之さん |
(株)中部近鉄百貨店は三重県下最大の百貨店で、近鉄グループの中核的な企業である。中心部の衰退が懸念される中で、四日市店は近鉄四日市駅に隣接するターミナル百貨店として中心街活性化の核店舗としてもその役割が期待されている。
同社はお客様満足、お客様の生活文化の向上に寄与することを企業理念に掲げているが、その理念を実践する社員のレベルアップが何よりも重要であるとの観点から通信教育による『自己啓発』を推進している。費用の50%を企業が負担し、社員の自己啓発意識を高める環境づくりに努め、販売士の資格もその援助制度に含まれている。
また、職能資格等級制度の中で、社員の昇格要件として2等級から3等級に上がるためには、販売士3級取得が義務付けられている。その結果、現在3級の資格取得者は126名に達した。
1級の資格を有する販売推進課係長の荒木洋之さん(34歳)に体験談を語ってもらった。
荒木さんは3級、2級は受験せずにいきなり1級にチャレンジし、見事に合格された。受験動機は、入社以来事務部門である販売推進課での勤務が長く、売場の知識の必要性を感じ出した頃、販売士1級の勉強が役に立つのではないかと考えたことである。
「確かに売場では様々な事態が発生し、教科書通りには行かないことが多いが、現場を引っ張って行く上で、販売士の勉強で得たことが自信になったことは間違いない」と資格取得の意義を振り返る。
婦人靴売場時代には次のようなこともあったようだ。「この売場でお客様の満足を最も満たすことは何かと考えた時、快適な履き心地の靴選びの技術者、靴合わせのプロフェショナルが必要」と確信した。同氏は「シューフィッター」資格取得を呼びかけ、自らもチャレンジして5名の取得者を誕生させた。
販売士1級の立場から現在の資格制度に関する意見を求めたところ、「百貨店の強みを発揮するには販売員の専門知識や能力をアップすることが大きな課題で、業務に活用できる資格の取得は大切なことです。一方、その資格が活かされるような人事管理こそ、お客様の満足に結びつくのではないでしょうか」と熱っぽく語ってくれた。
販売士制度活用事例
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