薬局
 薬局を経営していますが、売り上げ不振が続くため、思い切って新しい土地で ドラッグストアに業態転換したいのですが、ポイントを教えてください。
ドラッグ転換の留意点-健康・美容商品群の充実を-

 薬局とドラッグストアでは、店舗形態、顧客層、商品構成など経営のすべてが まったく違います。顧客は、病人(限定少数)から健康人(特定多数)へと対象 を広げるなかで特定の目的を持つ消費者に絞込み、売り場を抜本的に変更しなけ ればなりません。

 集客方法も従来、DMを主体に待ちの姿勢だったと思いますが、チラシ広告を はじめとし、イベントやカードプログラムのような継続的顧客管理システムにも 取り組む必要があります。

 具体的に述べましょう。薬局の経営では、店舗が過小であったため、品ぞろえ や売り上げなど大雑把な管理で済んでいたかもしれません。しかし、ドラッグス トアの経営はオーラルケア、ヘアケアなど、使う立場での商品カテゴリーを単位 として週ごとの損益を計算することが基本です。核となる商品は医薬品をベース にH&BC(健康と美容関連)商品群の取り扱いウエートを高めます。

 接客では従来の薬剤師による対面販売主体の専門的相談体制からセルフサービ ス方式へと切り替え、顧客の便利性を重視します。そして、顧客の求めるとき、 求める範囲で相談に乗る販売体制を取る必要があります。

 健康と美容に関して関心を持つ顧客を対象にH&BC商品群主体に構成したセ ルフサービスの売り場をつくる。そして、顧客の望む接客を基本に、数値に基づい た経営をする――。これがドラッグストアなのです。

流通サイエンス研究所代表 鈴木豊
日経流通新聞 2001年6月16日

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